ベトナム人は勉強好き?
ベトナム人留学生達と話して感じるのは、彼らの勉強意欲とともに日本人とは違った価値観。
今付き合いのある彼らの多くは、政府機関や大学に籍を置き、博士号の取得など勉強のために留学してきているのですが、その履歴を聞くと、日本に来る以前に別の国に留学しているとか、あるいは以前にも日本で勉強しているという例が非常に多いのです。場合によっては、過去に主流だったロシア/東欧留学に始まり、西欧やアメリカ、オーストラリアなどを経て日本に来ているため、三十代半ばで10年以上を勉学に費やしている人も。ちょっとそれはやり過ぎでしょ?って感じるのですが。
日本人だとどちらかと実務重視で、大学を卒業しても大学の勉強など役に立たないとばかり、企業での研修、実務で仕事を叩き込まれることが多いような気がするので、とても対照的に感じます。逆にこの点が、今や日本の特異点なのかもしれませんね。新聞で、日本の高級官僚の学歴の低さが取り上げられるくらいですから。確かに、日本では国家公務員試験を大学時代に受けて官僚になる人がほとんどですので、博士号を持っている人はほとんどいないですし。技術系の会社員でも修士がほとんどで博士号をとって会社に入る人はあんまりいません。このあたりは、博士号に対する考え方が、日本と外国で違うようで、日本では専門性の証し、海外では基本的な研究姿勢を身につけたものととらえられているよう。だから、海外では博士課程でやっていたことと全然違うことをすることに抵抗ないのに、日本ではやってきたことへのこだわりがあって、なかなか分野を変えない。このあたりが、ポストの少なさと相まって、高学歴ワーキングプアにつながっているような気がします。
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